学校向けに245ドルで3Dプリンターを提供
GADGETS3Dは香港とポーランドに拠点を置く企業で、組み立て式のオープンソース型3DプリンターRepRapの材料、部品を提供している。
現在30カ国以上で展開を行っているが、その目的は全世界の全ての学校に3Dプリンターを導入することだ。
近年、教育界への3Dプリンターの需要と導入数が急速に増加し始めている。GADGETS3Dはすべての学校に入れるプロジェクトを2013年の12月からスタート開始を行う予定だ。
具体的には学校導入向けに245ドルで3Dプリンターの組み立てキットを提供するという。提供される3Dプリンターはオープンソースの3DプリンターRepRapで販売を行うだけではなく500の学校に無料提供も行うという。
通常GADGETS3Dが提供する3DプリンターRepRap G3は499ドルだが、学校向けには普及を促進するためにさらに低い価格での提供になる。
GADGETS3DはオンラインストアでもRepRap3Dプリンターを販売している。ちなみにRepRapは一般個人向けのデスクトップ3DプリンターではMakerbotについで圧倒的な普及力を持っており、特にヨーロッパでは導入が盛んである。
特徴としてはオープンソースといって3Dプリンター自体の設計図が公開されているため、だれでも自由に組み立てを行なったり改造を行なったりすることができる点だ。また組み立て式であることから価格もその他の3Dプリンターに比べて圧倒的に安く提供されている。
RepRapG3
まとめ
GADGETS3Dが販売するRepRap3Dプリンターはその他のデスクトッププリンターと比べても圧倒的に低価格だ。
通常デスクトップタイプでも20万円から30万円程度の価格だが、学校むけに提供されるRepRap G3は245ドルで約25000円程度だ。
もちろん成形物の精度は製造業で使用されている高価なハイエンドタイプとは覆うべくもないが、デジタルからモノづくりを学ぶ実習、すなわち学校教育には最適な価格帯となっている。
今教育界への3Dプリンターの導入が世界中で盛んになっておりMakerbotもアメリカの全ての学校に導入することを計画している。イギリスでは政府の教育省が資金を出すことで中学校に3Dプリンターの導入を行っている。一方で3Dプリンター本体の導入が進む中、3Dデータをデザインするためのソフトウェアも無償提供されている。
学校機関に導入される、若く吸収が早い学生たちがソフトとハードの両面を使いこなすことで、新たな新製品を生むためのアイデアを創出する土壌が作られていくだろう。
最新のデジタル技術を使いこなすことで従来とは全く異なる発想が生まれ国の機関産業となる製造業が総合的に活性化され次世代に対応していくことになるのだろう。
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