全国にネットワークをひろげつつある3Dプリントサービス
3Dプリントネットワークの3D HUBSが3Dプリンターに関する流通・使用動向のレポートを発表している。この3D HUBSは3Dデータをアップロードし、自分が住んでいる地元の3Dプリントサービスで製品化できるという仕組みだ。このアンケートは3D HUBSに登録している1100もの3Dプリントサービスを行っている団体に調査した過去6か月のデータをもとに分析された結果だ。
流通量とメーカー別シェア
公的機関によると、世界中に販売された3Dプリンターは約10万を超えているが、そのうちの1%が3D HUBsに登録をしている。そして、そのうちの40.4%はMakerbot社とUltimaker社の製品が占めている。Markebotの製品は米国で、Ultimaker社の製品はヨーロッパで広く流通している。
国別・地域別シェア
もともと3Dプリンターはヨーロッパで一番初めに発売されたこともあってか、全体の60%を占めており、米国は22%である。最も販売したメーカーはMakerbotでヨーロッパ以外の地域では圧倒的シェアを持っている。
使用された素材
ABSフィラメントとPLAフィラメント二つのプラスチック素材で約80%の使用率になっている。そのほかの素材としては、ナイロン、木、ゴム、など。
製造物
30%が試作品の製造に使用されている。しかし、ガジェットが19%や模型11%、ギフト9.5%、携帯電話アクセサリ8.7%、ファッションアイテム6.3%、交換部品6.1%、DIY 5.6%、おもちゃ3.8%であった。
まとめ
3D HUBSに登録している人の大半が個人向けのデスクトッププリンターであることから、必然的に機種が限られ、当然ながら材質もプラスチック製品が大半を占め、製造される製品も消費者目線で使用できるものに限られている。
そのため、ものづくりの製造の現場でどの程度使用されているかは見ることはできない。しかし圧倒的な登録台数の増加率や、今後3Dプリンターのクオリティや精度がより向上していくことを考えた場合、こうした3Dプリントサービスの動向は要確認する必要がある。
参考サイト:3DHubs
2013年11月の3D HUBSレポートはこちら
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