3Dsystemsの3Dプリントセミナーは参加者が全世界累計7000名を超える

未来の製造を盛り上げる3Dsystems

3Dプリンターが及ぼす影響はあらゆる分野に及んでいる。

航空宇宙産業や自動車製造のようなハードな製造業に始まり、人体にカスタムフィットさせる医療分野、金型の製造プロセスに利用する中小企業、自分のアイデアをカタチにすることを見つけたデザイナー、そして自分だけのオンリーワンのカスタマイズされた商品を求める消費者など、あらゆる立場、あらゆる業界に影響を与え始めている状況だ。

そんな3Dプリント業界の中でもほぼすべての分野、全ての立場の人間にリーチすることができる企業が存在する。それが3Dsystemsだ。

同社はもはや単なる3Dプリンターメーカーではなく、3D技術をベースにさまざまな分野に進出するデジタル設計と製造のグローバル企業に成長しつつある。彼らの拡大はとどまるところを知らず、巨大な生産設備の開設、スキャニング技術の研究開発、新たな次世代ソフトウェアの開発、航空宇宙、医療業界、ファッション、エンターテイメント分野の企業買収と提携など、1989年に創業して以来わずか25年で驚くべき成長を遂げている。

そんな21世紀のデジタル製造を代表する3Dsystemsだが、上記のような目に見えた活動以外に、世界中の中小製造業、起業家、デザイナーを支援し、未来の製造を盛り上げようという企業活動を行っている。

その企業活動は3Dプリンターによるデジタル製造を、モノづくりに関わる全ての人々が習得することができる未来の製造セミナーと言える活動だ。

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全世界7000名が参加する3Dプリントセミナー

この中小企業や起業家、デザイナーを対象に行われる3Dプリントセミナーはワールドワイド3DPRINTING 2.0セミナーと呼ばれる活動だ。このセミナーは全世界を対象に展開されており、その参加者は既に累計で7000名にも及ぶほどだ。

主に北米、ヨーロッパ、アジア、中東を中心に行われており、3Dsystemsの販売店などで開催されている状況だ。そこでは3Dsystemsの最新のフルカラー3Dプリンターや、金属材料の3Dプリンター、デスクトップタイプなど20以上のあらゆる機種のデモンストレーションが行われ、生で3Dプリントのメリットや使用方法を体験することができる。

参加者が学べる3Dプリントセミナーの内容

  • 3Dプリントを適用することができるアプリケーションの範囲
  • 技術内容や製造分野に最適な3Dプリンターを選択する方法
  • フルカラーのプラスチックとColorJet 3Dプリンターの使用方法
  • 単一のプロダクトに複数の材料を組み込む複合部品のプリントと機能
  • 金属3DプリンターのPROX™100、200および300シリーズとの金属パーツの製造方法
  • 大量生産に用いる最新のSLA 3DプリンターPROX 950からの性能と使用方法
  • 射出成形と同等の生産グレードを発揮するSLS3DプリンターPROX 500の機能と部品の品質
  • ProJet®1200で強化された低コストジュエリー製造や歯科鋳造用パターンの製造と機能
  • 5000ドルの複数材料を可能にするプロシューマ3Dプリンター

3Dsystemsのフルカラー3Dプリンター

射出成型と同等の生産量を誇るSLS3DプリンターPROX 500

Googleと提携し、高速カスタマイズ量産まで行う

まとめ 3Dプリント技術の習得は必須

この3Dsystemsが行なう3Dプリントセミナー、ワールドワイド3DPRINTING 2.0セミナーは、7月から10月にかけての3ヶ月間で、約300回行われる予定だ。

上記で述べた通り学習できる範囲も工業用途からエンドユーザー向け商品の製造までと幅広く、材料もフルカラープラスチックから金属、セラミックまで多岐にわたる。ちなみにこのセミナー全世界と言っているが、行われていない国も多く、日本もそのうちの一つだ。

太平洋アジア地域では中国、台湾、オーストラリアのみとなっている。3Dsystemsは小さいプラスチックパーツならば、金型による射出成型の生産スピードを上回る機種もリリースしており、既に単なる試作品としての用途から最終パーツ、最終プロダクトの生産まで行えることを示している。

こうした動きはまだまだ一部の人しか知るところではなく、多くの中小製造業や起業家、デザイナーには広く認知されていない状況だ。このセミナーはこうしたモノづくりに関わる多くの人々に、3Dプリンターのメリットや革新的な点を知らしめる役割を果たしていると言っていいだろう。

また中小企業やデザイナー、そして新たに事業を起こそうという起業家にとっても、自分たちの競争力を強化することができて、アイデアや思いをカタチにしやすくしてくれる3Dプリント技術は大きな恩恵をもたらすことになる。

そういう視点から言うと日本でもこのセミナーが開催されてもいいだろうし、製造業が一大産業である日本においてこそその競争力を高めるために3Dプリント技術の導入と習得は急務と言える。

かつて我が国の金型産業が栄え、ベンツに乗っているのは医者と金型職人とまで言われた日本の製造業だが、デジタル化という時代に柔軟に対応し、時代に応じた技術を習得しなければ衰退していくばかりである。

そうした点からも3Dsystemsのようなこの業界のトップ企業の動きを知ることは重要だし、時代に対応する手がかりになるともいえる。

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