GEが3Dプリンターの使用を拡大、20年で50%を3Dプリント製造に

今後20年で50%を3Dプリント製造に

世界最大のコングロマリットであるGEが今後20年で自社で製造する50%を3Dプリンターで製造する旨を発表した。

GEはご存じのとおり、あらゆる分野で使用される電気機器(医療、発電、照明、生産設備等)や、発電所や航空機エンジンなどのインフラ設備、プラスチックやシリコンなどの素材産業、宇宙開発やロケットエンジン開発など、様々な事業を展開しているグローバルコングロマリットだ。

現在、GEの製造の10%以下のものが3Dプリンターを使用して製造されているとのことだが、今後10年間で3Dプリンターで製造する比率を20%から25%に、今後20年で50%の比率まで引き上げることを発表した。GEは既に医療機器、ジェットエンジン用部品、洗濯機用部品の試作の製造の分野で3Dプリンターを使用している。

三次元印刷ではプラスチックやセラミックのような素材を積層することによって形作るが、従来の製造方法では、巨大な素材のかたまりから切り出す方法によって形作られていた。

GEにとって3Dプリンターは単純に製品をつくるための方法ではなく、新しい方法を試してより良い製品を作るための方法であるとしている。そのため、GEは従来の生産技術を使用することをまだ計画している。

特に巨大な部品を製造する場合には。そのため3Dプリンターを使用する役割は、追加生産物や修理品の製造で使用される。

まとめ

3Dプリンターを使用した製造を2020年までに50%にするとう発表ですが、基本的には新製品の試作品やリペア―パーツ等の製造に使用され、大型ラインの部品製造は従来通りの大量生産方式で行うようだ。

GEは巨大コングロマリットであると同時にイノベーションを起こそうという先進的気分が強い企業だ。最近ではインターネット上のものづくりプラットフォームと言われるQuirkyなどに自社製品の200の特許を公開して新製品の発明に結びつける動きなどをしている。そのため3Dプリンターを使った今後の製造・製品開発への取り組みは注目に値する。

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