MakerBotの3DデータサイトThingiverseで組み立ておもちゃのデータ配信計画

組立おもちゃOGOBILDのデータ配信計画

3Dsystemsのフルカラーのプラスチック3Dプリンターや、ストラタシスのフルカラー複合材料プリンターの登場や、デスクトップタイプの3Dプリンターの普及は、フィギュアやおもちゃの分野の3Dプリントへの進出を加速させている。

様々なパーツを組み合わせて作るおもちゃメーカーのOgoSprot社が自社製品の3Dデータ配信を計画しているという。

提供されるのは、同社が発売する組み立てるおもちゃOGOBILDシリーズで、米国アマゾンや、1000店舗以上の小売店で人気の商品だ。

OGOBILDシリーズは様々なパーツを自由に組み合わせキャラクターをつくるおもちゃ。

MakerBotが運営する3DデータのダウンロードサイトThingiverseでデータをアップし、MakerBotの3DプリンターReplicator 2などでもプリントできるようにする計画とのことだ。

OGOBILDシリーズ

組立キット

OgoSprot社は2004年に設立されたデザイン性を重視したおもちゃの製造メーカーで、子供だけではなく大人も一緒に遊べるおもちゃの設計を行っている。

設立したメンバーはニューヨークの世界的に有名なデザイン学校である、私立美術学校プラット・インスティテュートの出身のデザイナー。

様々なクリエイターが新たな製品開発に取り組んでいるとのことだ。

今回のThingiverseでの3Dデータの公開目的は、OGOBILDシリーズのユーザーたちが自由に自分たちのデザインを変更して独自のOGOBILDを作ってもらうことを促進したいためだという。公開は2014年中にリリース予定。

 まとめ –拡大するおもちゃの3Dプリント-

2014年に入って、OgoSprot社だけではなく、続々とおもちゃの製造に3Dプリンターが利用される動きが出てきている。

3Dsystemsがフィギュアのカスタム製造を計画したり、おもちゃの最大手ハズブロが3Dsystemsと提携し子供向けのサービスをリリースする予定を立てているなど、急速に拡大している状況だ。

デスクトップタイプの3Dプリンターの性能はまだまだ不十分だが、3Dプリンターの性能は早晩急速に改善されることを予測し、事前に基本となるサービスを浸透させ、集客することを狙いにしているのかもしれない。

中々自宅に1台プリンターを購入するということは考えられないが、少なくとも外部の高性能な3Dプリントサービスを利用する動きは徐々に増えていくだろう。

そうした消費者向けの3Dプリントサービスで力をいれようとしているのが大型小売チェーンが最有力候補だ。

世界最大の小売りチェーンウォルマートなども集客目的で3Dプリントサービスの導入を検討しているし、小売店でおもちゃの3Dプリント機を設置する動きも出ている。

また、企業であれば高額なハイエンドタイプの3Dプリンターを導入することも可能だからだ。

ハイエンドタイプのものはフルカラーのプラスチックモデルのプリントや複合材料のプリントが可能になりつつあるため、かなり完成度の高いフルカラーのフィギュアなどは出力可能になるだろう。

様々な用途で広がる3Dプリント技術だが、最近の企業の導入状況を見てみると、ある業界での使用が更なる別の業界での使用に派生し、経済予測通りのすさまじい産業に発展していく可能性を秘めている。

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