急速に拡大する3Dプリント教育!教育機関での導入が加速

製造業や医療分野などで3Dプリントの導入が進んでいるが教育分野での導入も加速している。各国が教育機関に3Dプリンターの予算を導入したり、学生向けのワークショップなどが続々と開かれたりと、今後の教育分野の一つとして注目を集めそうだ。本日は各国の3Dプリント教育をご紹介。

ニューヨーク大学で3Dプリントコースが開設

ニューヨーク大学内に3Dプリントの美術コースが開設されている。ニューヨーク大学はアメリカのニューヨークにある私立総合大学で3週間1日6時間の3Dプリントコースを開設したとのことだ。

3D設計に関連したデジタルツールや技術を学生に理解してもらうことを目的としている。主に製品や彫刻を中心に、学生がデジタル設計を実現するためのプロセスに慣れるための実践的取組を行っている。このコースの最終課題は本格的な3D製品のモデリング製作と3Dプリンターを使った試作品の製造だ。

アメリカ リッチモンドにおける3Dオープンハウス

GREAT 3Dチームと世界2大3Dプリンターメーカーの1社である3Dシステムズ社はアメリカリッチモンドで3Dプリントオープンハウスを立ち上げた。このオープンハウスではエンジニアや、デザイナー、アーティストたちが使用しているのと同じソフトウェアを使用して3Dモデルを作る勉強を教えている。このオープンハウスでは3Dプリント以外に3Dスキャナをつかって学生同士をスキャンするなど様々な取り組みを行っている。

イギリス政府が3Dプリンター購入予算と教員養成を後押し

3Dプリント技術が盛んなイギリスにおいても政府が教育機関を後押ししている。イギリス政府も教育機関に3Dプリンターを導入する計画を進め、試験的にイギリス全体で60校近くに導入し使用できることを計画している。

イギリス政府は3Dプリンター本体とそれに付随する消耗品等の購入費を補助するだけではなくそれに応じて3Dプリント技術の教師も養成している。イギリス政府は科学、技術、工学、数学の四分野における導入を促進しようとしており、コンピューターサイエンスやITのカリキュラムと組み合わせることも考えている。

世界一のIT先進国フィンランドの3Dプリンターへの投資

3Dプリンターへの導入は世界一のIT先進国であるフィンランドでも教育機関への投資が行われている。フィンランドはヘルシンキ、エスボー、ヴァンター、リーヒマキという4都市のうちの学校に総額30,000ユーロの資金を3Dプリンターの購入費用として投資している。フィンランドは人口500万人ほどの小さな国だがIT技術など最先端への投資を行っているが、3Dプリント技術の社会や産業に与える影響はインターネットよりも大きいかもしれないと注目をしている。

日本におけるストラタシスの取組

日本においても教育分野への3Dプリンターの導入が進んでいる。先日世界一の3Dプリンターメーカーストラタシス・ジャパンが東京オフィスとショールームを開設した。その際発表した内容によるとアジア地域の売り上げの40%は日本市場が占めるとのことで教育機関への導入も進んでいるとのことだ。

日本への販売は販売代理店の丸紅情報システムズが行っているが、教育分野での事例が紹介されており、日本工業大学「3D-CADプロダクトコンテスト」を主催したり、「全日本学生フォーミュラ大会」に出場した茨城大学の車両部品にはストラタシスの3Dプリンターで製造されたものが使用されているとのことだ。

まとめ

本稿で紹介した教育機関への3Dプリンター導入事例は本の一部にしか過ぎないと思われる。3Dプリンターは、製造業への導入が加速することで製造プロセスに変化が起こりコスト削減と時間短縮で利益構造と製品の品質向上につながっているが、教育機関に導入がすすむことで将来的に未来の製造業を担う人材を育成することにつながっている。このような教育機関への導入は3Dモデリングそのものの価値を変化させるのかもしれない。

従来のプロダクトデザインの分野においては3Dデータを作る作業には重点は置かれてはいない。基本的な製品開発の場において、製品コンセプトがあり、その上でデザインがなされる。3Dデータはデザインを実際の形に落とし込むときの作業に過ぎないという位置づけだ。しかし3Dプリンターとそれに関する3Dモデルの教育がシステムとして組み込まれてきた場合、3Dモデリング作業はデザインと一体として位置づけられるようになるのかもしれない。

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